好きな人

そういえば、好きな人だ。

イルミネーションのデートにも行ったし

クリスマスも一緒に過ごした。

先週なんて毎日会った。

嫉妬もしてくれるようになったし

キスマークも残してくれた。

多少無理して会ってくれた。

ああ、これは前からだな。

 

年末はもしかしたらお泊まりするかもしれない。

というか、来月お泊まりしようって言われてる。

再来月は一緒にディズニーに行く。

再来月からのひとり暮らしは入り浸るらしい。

家にパジャマを置いていくらしい。

夏になったら一緒に海に行けるかもしれない。

温泉旅行にも行けたらいいねって言ってる。

 

「だいぶ素直になったよね」

って言うけど、まだ恥ずかしいし、

まだ遠慮だってちゃんとしてるんだ。

ワガママになりすぎてあなたを失う方が怖いから。

でも嬉しそうに言われるそのセリフも好きだ。

ワガママを言ってくれるようになったあなたが好き。

会いたいって、言ってくれるのも。

帰り道だからって急に電話をしてきてくれるのも。

私になぜか予定を教えてくれるところも。

他の女と会うくらいなら寝るって言うところも。

寝ぼけながら好きだよって言うところも。

 

過去に元気づけられているけど、

未来の約束にも元気づけられて生きてる。

いまを生きれるのはあなたがいるから。

付き合いたいなんて贅沢は言わないから

せめて一緒にいてほしい。

あわよくば、付き合えたらいいなと。

付き合えないなら付き合えないで構わない。

いずれこの関係はどうにかしなきゃいけない。

でも、そのいずれはいまじゃない。

まだ、私はあなたと一緒にいたい。

好きだ。恥ずかしいけれど。

でもだけどそれが真実なのだから仕方がない。